ウォッチリストの構成比ページの使い方と活用法

2025年8月27日

ウウォッチリスト構成比ページは、ウォッチリストに登録した銘柄をさまざまな切り口で分布表示できる分析ページです。
銘柄ごとの登録数だけでなく、業種・国・資産タイプ・配当利回り帯など、複数の観点から構成比を確認できます。

また、国別やタググループ別の構成比を確認できるのも特徴で、通常の一覧表示だけでは見えにくい全体像をグラフで直感的に把握することが可能です。

このページを使うことで、

登録銘柄がどの業種や国に偏っているか
配当利回りの分布がどのレンジに集中しているか
自分で付けたタグごとの割合はどうなっているか

といった視点を整理でき、ウォッチリストをただの「銘柄リスト」から、戦略的に使える情報ツールへと進化させることができます。

表示モードの切り替え方（銘柄数、1株配当金）

ウォッチリスト構成比ページでは、構成比を「銘柄数ベース」と「1株配当金ベース」の2つの視点で切り替えて表示できます。

銘柄数ベース
　ウォッチリストに登録されている銘柄の数を基準に構成比を算出します。
　「どの業種や国の銘柄を多く登録しているか」を直感的に把握するのに役立ちます。
1株配当金ベース
　各銘柄の1株あたり配当金を基準に構成比を算出します。
　「登録銘柄の中で、どの業種や国がより高い配当を生み出しているか」を見ることができます。

画面上部にある切り替えボタン（ラジオボタン形式）で簡単に変更できるので、状況に応じてモードを切り替えながら、ウォッチリスト全体の特徴を確認してみてください。

フィルタ機能の使い方（国別・資産タイプ・タグなど）

ウォッチリスト構成比ページでは、登録銘柄をさまざまな条件で絞り込み表示できます。これにより、全体像だけでなく特定の条件に絞った構成比を確認でき、より深い分析が可能になります。

利用できる主なフィルタは以下のとおりです。

国別フィルタ
　日本株、米国株など、国ごとに分けて構成比を表示できます。海外株を多く登録している方に便利です。
資産タイプフィルタ
　株式、ETF、REIT、その他の分類で構成比を確認できます。どの資産タイプに重点を置いているかを把握するのに役立ちます。
投資信託分類フィルタ
　投資信託については「内外株式」「国内株式」「海外株式」などの分類で表示可能。投信を使っている方におすすめです。
タグフィルタ
　自分で付けたタグ（例：高配当、成長株、NISA口座など）ごとに絞り込めます。タグを活用することで、投資テーマ別の分析がしやすくなります。
タググループフィルタ
　複数のタグをまとめたグループ単位で構成比を表示できます。たとえば「国内セクター別」や「米国高配当ETF」などをまとめて比較する際に便利です。
銘柄除外機能
　特定の銘柄にチェックを入れて集計対象から外すことができます。「この銘柄を外したら全体のバランスはどうなるか？」といった確認に役立ちます。

これらのフィルタは、画面左（PC版）または右側ドロワー（スマホ版）に配置されており、必要に応じて組み合わせて利用できます。
条件を切り替えるたびにグラフがリアルタイムで更新されるため、状況に応じて柔軟に視点を切り替えられるのが特長です。

サマリーで確認できる情報

ウォッチリスト構成比ページでは、フィルタリング条件を適用したうえでサマリー（集計結果の概要）を確認できます。サマリーを活用すると、ウォッチリスト全体の特徴を数値で把握でき、グラフだけでは見えにくいポイントを整理できます。

確認できる主なサマリー項目は以下のとおりです。

目標株価達成銘柄数
　設定した目標株価に到達した銘柄数と、全体の設定銘柄数を表示します。
目標配当利回り達成銘柄数
　設定した目標配当利回りに達した銘柄数を表示。利回り面で条件を満たしている銘柄を把握できます。
目標PER達成銘柄数
　目標としたPER水準を満たしている銘柄の数を表示。割安度の観点から整理できます。
目標PBR達成銘柄数
　設定したPBR条件に達した銘柄数を表示。資産価値との比較に役立ちます。

これらのサマリーは、単に達成・未達成を示すだけでなく、ウォッチリスト内でどの条件を満たす銘柄が多いかを数値で俯瞰できるのがポイントです。
特にフィルタと組み合わせることで、「米国株だけで見た場合」や「ETFだけに絞った場合」など、条件ごとの傾向を素早く確認できます。

グラフの見方（銘柄別・業種別・国別・利回り帯別）

ウォッチリスト構成比ページでは、登録銘柄を複数の切り口でグラフとして可視化できます。ドーナツチャートやバーグラフなど直感的にわかる形式で表示されるため、一覧表よりも全体像をつかみやすいのが特徴です。

主なグラフの種類と見方は以下のとおりです。

業種別構成比
登録銘柄を33業種などの分類に分け、それぞれの比率を表示します。特定業種に集中していないかを把握でき、分散の確認に役立ちます。
業種別構成比
登録銘柄を33業種などの分類に分け、それぞれの比率を可視化します。業種が一部に集中していないかを把握でき、分散の確認に役立ちます。
国別構成比
日本株、米国株など国ごとの比率を表示します。国内外の比率バランスを見たいときに便利です。
配当利回り帯別構成比
登録銘柄を「3％未満」「3～5％」「5％以上」など利回り帯ごとに分類して構成比を表示します。ウォッチリスト全体の利回り水準を一目で把握できます。

これらのグラフは、PC版では詳細なデータラベル付き、スマホ版ではシンプルな表示といった形で最適化されています。
グラフを切り替えながら閲覧することで、ウォッチリストをさまざまな角度から見直すことが可能になります。

タグ分析グラフの活用方法

ウォッチリスト構成比ページでは、銘柄に付与したタグごとに構成比を分析できるグラフが用意されています。自分がどのテーマや分類に重点を置いているかを直感的に把握できるため、タグを活用している方にとって特に便利な機能です。

利用できる主なタグ分析グラフは次のとおりです。

タググループ別構成比
　作成したタググループごとの割合を表示します。たとえば「国内高配当株」「米国ETF」といったグループ単位で比率を把握でき、全体の投資テーマの偏りを確認するのに役立ちます。
タグ別構成比
　個別タグごとの構成比を表示します。例えば「NISA」「ディフェンシブ」「成長期待」など、細かな切り口での比率がわかります。
タグ内銘柄構成比
　特定のタグを選ぶと、そのタグ内での銘柄別の比率を確認できます。「高配当タグの中でどの銘柄に比重を置いているか」を把握する際に有効です。

これらのグラフを活用することで、単なる国別・業種別の分類だけでなく、自分が設定したオリジナルの投資テーマや目的ごとにウォッチリストを可視化できます。
特に、配当利回りや成長性、口座別管理など、自分の投資スタイルに合わせたタグを活用すれば、より柔軟にウォッチリストを分析できるようになります。

活用法：ウォッチリストの分析にどう役立つか

ウォッチリスト構成比ページは、登録した銘柄を「ただ一覧で見る」だけでなく、分布や偏りを視覚的に確認できる場として役立ちます。
特に、以下のようなポイントで日常的に活用できます。

リスク分散の確認
業種別・国別・景気感応度別のグラフを見ることで、特定の業種や地域に偏りすぎていないかを把握できます。分散の状況を確認することで、安定性やバランスを見直すきっかけになります。
利回り水準の把握
配当利回り帯別構成比を確認すれば、ウォッチリスト全体が高利回り銘柄に偏っているか、安定的な銘柄も含まれているかを一目で確認できます。
投資テーマの整理
タグ分析グラフを使えば、自分で設定したテーマごとにウォッチリストを見直せます。
「NISAで管理している銘柄」や「ディフェンシブ株」など、投資目的に沿った管理が可能になります。
目標達成状況の可視化
サマリー機能により、目標株価や目標利回りに到達した銘柄数を確認できます。
設定した条件を満たす銘柄を把握することで、次のアクションを考える材料になります。

このように、構成比ページを活用すれば、ウォッチリストを「登録して終わり」ではなく、日々の分析に役立つ実用的なツールとして利用できます。

よくある質問：グラフが表示されない・数値が合わない場合の対処法

グラフが表示されません。どうすればいいですか？: 銘柄が1件も登録されていない場合や、選択しているフィルタ条件に該当する銘柄がない場合はグラフが表示されません。まずはフィルタを解除するか、ウォッチリストに銘柄が登録されているか確認してください。
数値が合わないように見えます: 表示モード（銘柄数・1株配当金など）やフィルタの設定内容によって集計結果が変わるため、数値が異なって見えることがあります。意図した条件で集計されているかを確認してみてください。